-------------------------------------------------------------------------------- 5/0/0/3/導0黙胎黙黙狗/矢文小説 5/2/0/2/盗導0壊吸毒/有 -------------------------------------------------------------------------------- ゲームセンターの中央にある、例の途心を読み込ませるゲームがだいぶ空いてきていた。 ずっと占領していたあいるも飽きて別のゲームに行ったようだ。 さっきは落ち着いてできなかったからな……今度は数回続けてやってみよう。 コインを入れて参加登録する。 何人か座っている中から、数分おきにマッチングで対戦相手が決まる。 今回の相手は……矢文小説。 矢文小説か、こいつは俺の知っている中でも特に謎の多い男だな。 同じクラスじゃないせいもあるけど、とにかくどんな奴かよく分からない。 文鎮の親戚で物書きの家系らしいってことは聞いたが、それだけだ。 あまり人前に出てこないし、いつも何か書いているから口数もごく少ない。 得体の知れない男、という表現がちょうどいいかな。 そんなことを考えていると、試合が始まった。 一応このゲームは見た目を自由に変更できるんだけど、俺は面倒なのでそのまま。 矢文小説のキャラクターは、なぜか和服にパツキンのチャンネーだった。 おおう、いい趣味してるじゃないの。 しょっぱなからマトリョックスをビルドして俺の攻撃を防ぎ、裏でライカをビルドする。 なるほど、そのパツキンはライカのイメージなのかな? ビルドを使わない俺は、先にマトリョックスを出された時点で負けが確定していた。 ううむ、強い。 後でこいつにも馴れ馴れしく話しかけてみるかな。 もしかしたら趣味が合うかも……そんな予感がするぜ。 -------------------------------------------------------------------------------- 勝者:矢文小説 --------------------------------------------------------------------------------